吉田真也「デルタは夜明けを夢想する」

山と海のあいだ
展示概要

重なりあう土地と個人の記憶を扱うアーティスト吉田真也は、昨年度から複数のパフォーマーや詩人と共同で、川の水面に幻影を作り出す映像プロジェクト「デルタは夜明けを夢想する」を実施してきました。本展では、プロジェクトで撮影された素材を基にした、シングルチャンネルの映像作品を発表します。

広島デルタに薄ぼんやりと浮かびあがる幻影の映像に、詩人の中川晶一朗によって書かれた、川の記憶や時間を想起させ、自己の内省へと導くテキストが一編の詩集を編むような形で添えられます。作家は、作品を通して、自己の内なる影の領域と外界の世界は深く結びついていることを示唆しようとします。展覧会に合わせて、プロジェクトのドキュメント映像もHP上で公開します。

映像プロジェクト「デルタは夜明けを夢想する」 WS、スタジオ撮影の様子

会場案内

会場:AIR Hiroshima Gallery
住所:広島市西区三篠町1丁目12-9
会期:11月15日(土) – 11月24日(月)※休廊なし
時間:11時 – 19時

作家プロフィール

吉田真也(よしだ・しんや)
アーティスト。1994年青森県生まれ、広島市在住。文化的、歴史的な変遷を経て形成されていく土地固有の営みに着目し、現実とフィクションの境界を横断しつつ、個人と土地との間で谺する複数の記憶を呼び覚ますような作品を制作する。近年の展覧会に、個展「死を包むもの」(青森公立大学 国際芸術センター青森)、「タイムとマシンの平和利用」(YUGEN Gallery)、「Made in 青森 −自然と歴史の交差点」(OMOTESANDO CROSSING PARK)などがある。

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