リフレクティング・ヒロシマ2024-2025プログラム「山と海のあいだ」の参加アーティストである前田耕平は、昨年度から定期的に広島を訪れ、太田川のリサーチやトークイベントを行ってきました。今年度は、太田川を舞台とした新作《雁の便り》プロジェクトを実施します。
広島市内にはおよそ400箇所存在する雁木は、川面に昇り降りするための階段状の船着場であり、かつて盛んだった舟運の歴史的痕跡を残す文化的景観となっています。前田はこの雁木に焦点をあて、太田川の岸と岸を船渡しする参加型プロジェクト「雁の便り」を展開します。
河口からスタートするプロジェクトは、自身で手漕ぎ舟を使い川を遡上していくものです。パフォーマンスの様子rを映像や写真に記録し、作品と発表する予定です。そこで、前田耕平とともに舟に乗り、ともに誰かやなにかについて考える「乗舟者」(出演者)を募集します。応募者は、前田やリフレクティング・ヒロシマのメンバーとの面談や計3回のワークショップを経て、2025年9月に予定しているパフォーマンス本番に臨むことになります。
作家とともに詩的な営みを川岸から川岸へ伝達させながら、都市の歴史や営為を眼差す作品の過程をぜひ体験しましょう。
乗舟パフォーマー 募集要項
アーティストの前田耕平と一緒に広島や太田川を舞台に舟に乗り、ともに誰かや何かについて考える乗舟者(出演者)を募集します。
【人数】 5〜10名
【参加費】 無し
【対象】
・広島や太田川にゆかりのある方
・全ワークショップ、パフォーマンスに参加できる方
・芸術や表現に興味のある方
・映像に出演してみたい方 etc…
・制作活動の経験不問
【スケジュール】
・5月31日(土)、6月1日(日)面談 (応募受付後面談を行い、その後合否をお知らせします。)
※予定日の都合がつかない希望者については、可能な範囲で別日でのセッティングやZoomでの面談を調整します。
・6月、7月、8月 月一回ずつ計3回WSを行います。
・9月 パフォーマンス本番(撮影)
・10月 成果展(タメンタイギャラリー)
ご応募される方は、以下の情報をご記入の上、5月25日(日)までにリフレクティング ヒロシマまでにメールをご送信ください。
・タイトル 「雁の便り」パフォーマー応募
・ご記入情報 ①氏名 ②年齢 ③性別 ④住所 ⑤電話番号 ⑥メールアドレス ⑦参加したい理由〈300字程度〉
〈応募先〉リフレクティング ヒロシマ メールアドレス : reflectinghiroshima@gmail.com
※広島市内の各所で配布しているチラシからでも郵送でご応募頂けます。

前田耕平(まえだ・こうへい)
1991年和歌山県生まれ。自身のルーツとなる紀伊半島での風土や体験、同郷の博物学者である南方熊楠の哲学を根幹に「自然と人の関係や距離」をテーマに活動。国内外の自然地形や生態系、文化や信仰に目を向け、フィールドワークから、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなどの作品を制作。近年は「高瀬川モニタリング部」や、「動物園の未来ラボ」プロジェクトなど多様な活動を行う。主な展覧会に、個展「点る山、麓の座」(国際芸術センター青森)、「あわいの島」(アドベンチャーワールド、和歌山)、「タイランドビエンナーレ 2023」(チェンライ)、「紀南アートウィーク2021」(南方熊楠顕彰館、和歌山)、など。
Photo:Toma Yamasaki
主催:広島市立大学 企画・運営:リフレクティングヒロシマ
令和7年度大学における芸術家等育成事業〈事業名〉ひろしまアーツカレント 里山と川辺の複数種共有空間を開いて、ハイブリッドな学びの場を創発する
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